「メガトレンド」を追いかけ、「5分後の未来を展望する」ことを理想します。
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【競馬】小牧場の悲哀「走る馬なのに買ってもらえない」

例えば、海外のセリ市に行くと、ほとんどのバイヤーが最初から最後まですべての上場馬をチェックします。でも日本では、”目当ての馬”しか見てもらえないケースが多いんです。そして、その”目当ての馬”は、まず牧場名で絞り込まれる割合が高いのです。

現在のJRAのルールでは禁止されていますが、日本もアメリカなどと同じように、調教師にも馬主資格が与えられれば、面白いかもしれません。例えば、調教師の方が自分で馬を買う、あるいは他の馬主の方と共同出資する。そうなると、調教師の方は、今よりもっと『安価で将来性の高そうな馬』を探すはずです。つまり、私たちのような規模の牧場にも足を運んでもらう機会が増えると思うのです






【競馬】「パカパカファーム」という牧場名はこうして生まれた

「ユニークな牧場名をつければ、お金をかけた広告よりもずっと効果が出るはずだ」と。
「私は必死に考えました。とにかく覚えやすい牧場名、一度聞いたら絶対に忘れない牧場名はないかと。多くの牧場がひしめくこの地で、小さな牧場がイチからやっていくためには、まず皆さんにその存在を覚えてもらうことがとても大切なのです」

イギリスの至る所にある、日本食レストランの名前は『wagamama(わがまま)』というんです。もうひとつ、私がアイルランドに帰る際、乗り換え場所のフランクフルトでいつも見かけるラーメン店の名前は『Mosch Mosch(もしもし)』でした。どちらもヨーロッパではすごく有名で、人気のあるお店です。日本人からしたら、笑ってしまいそうなネーミングですよね。でも、この店名は良いと思いました。印象に残るし、その由来がちょっとした話題になる。何より、一度聞いたら絶対忘れない。私もこういう牧場名にしたいと考えて、そんな折に『パカパカ』というフレーズを思いついたのです」






【競馬】「パカパカファーム流」繁殖牝馬の選び方

最も大切なのは、その牝馬自体の競走能力が高いこと。GIはもちろん、重賞を勝っているような馬が理想的です。とはいえ、そのような馬は値段が高くなり、なかなか買えません。しかし、2着や3着の馬は違います。例えば、GIで僅差の2着だった牝馬は、1着とわずかな差しかないのに、繁殖牝馬としての評価も価格もグッと下がります。それがこの世界の特徴ですが、そこが(小さい牧場には)狙い目なんです」

牝馬自身の体型や血統も重要です。地面が堅くて、スピードが出る日本の芝に合った馬を探さなければなりません。体型については、日本で経験を積む中で、堅い芝に合う馬の特徴がわかってきました。血統に関しては、とにかく近親に日本での活躍馬がいること。シンプルですが、やはりこれが大きな要素です」

「馬主の方が望むのは、ダービーなどのクラシックレースを勝つ馬ですから、3歳春の段階にはピークを迎える血統を探す必要があります。これは、日本に限らず、世界共通の話ですが、日本ではより早い時期から活躍できる馬を意識的に探さなければなりません。それには、レースの登録料が関係しています」
 スウィーニィ氏が言うレースの登録料とは、3歳クラシックに出走するために馬主が支払う経費である。日本やヨーロッパ、アメリカでは、3歳春のクラシックレースに出るために、何カ月も前からの出走登録が必要で、その際、一定の登録料を納めなければいけないのだ。
 例えば日本ダービーの場合、第一次登録が行なわれるのは、前年の10月。それから、最終となる第三次登録までに、計40万円の登録料を支払うルールとなっている。登録されていない馬は、追加登録料200万円を支払うことで出走可能となり、5月19日に行なわれたオークスでは、メイショウマンボが追加登録料を支払って、見事に優勝した。

「ヨーロッパでは、クラシック直前に才能が開花すれば、おおよそ問題ありませんが、日本ではもっと早くから成績を残さないと、クラシックに出ることさえできません。ですから、たとえ欧州のクラシックを制した名牝とはいえ、彼女が遅咲きだった場合、さすがに購入するのは躊躇します。というのも、その子どもも同じような成長曲線を描くことが多く、日本ではクラシックの出走権利を得られない可能性があるからです」






【競馬】ディープブリランテは、生後わずか15分で起き上がった

「ひと通り健康状態をチェックしてから、生まれた仔馬の馬体をよく見たとき、本当に『素晴らしい』と感じました。生まれたばかりですから、もちろんまだそれほど筋肉は付いていませんが、とにかく骨格が大きく、骨も太かったのです。サラブレッドの馬体は、生まれたばかりでもかなりの個体差があります。ディープブリランテは間違いなく素晴らしい馬体の持ち主でした」(スウィーニィ氏)

サラブレッドの仔馬なら、立つのに30分~40分はかかるのが普通。それをディープブリランテは15分ほどで立ち上がった。この記憶は今でも伊藤氏の心に残っている。

さらに、パカパカファームでは生まれた翌日に必ず仔馬の立ち姿を写真に収めるのだが、撮影したスタッフは「ディープブリランテほど綺麗に立った馬はいない」と振り返った(1ページ目の写真参照)。

生まれながらに素晴らしい馬体を持ったディープブリランテ。たが、気がかりがひとつだけあった。サラブレッドとしては「遅生まれ」ということだ。1~3月に生まれた同年齢の馬と比べると、成長が遅れる分、どうしても大きさで見劣ってしまう。そのため、当歳(0歳)のセリ市では、過小評価される可能性があるのだ。

もちろん生まれた翌年、1歳のセリ市まで待てば、早くに生まれた馬たちと比べても遜色ない馬体に育つ。だが、スウィーニィ氏は、それからわずか2カ月後に行なわれる競走馬のセリ市「セレクトセール」に、当歳のディープブリランテを上場することを決めた。




【競馬】ディープブリランテが生後2カ月で上場された理由

「ディープブリランテは、間違いなくセリ市で高い評価をされると思いました。たとえ『セレクトセール』に出しても、十分目立つほどのレベルだと。ただし、いくら素晴らしい馬体と言っても、あくまでディープブリランテは5月生まれ。サラブレッドでは”遅生まれ”の部類に入りますから、僕としては一年間ゆっくり育てて、翌年のセレクトセールに出すほうがいいと思っていました」

「セレクトセールでは、上場馬すべての写真が載ったカタログが作られます。バイヤーは、そのカタログを見て良い馬を探すわけですから、載せる写真はとても重要。ただし、カタログを作るにも時間がかかりますから、写真の提出には”締め切り”が設けられています。2009年の場合は、確か5月12日が締め切り。ディープブリランテが生まれた4日後です。これは困りました

「まず、何より素晴らしい馬だということ。だからこそ、より早くセールで見せるべきなのではないかと思いました。普通なら5月生まれの馬は出しません。4月生まれでも上場しないことがあります。ただ、ディープブリランテはあまりに馬体が良かった。これなら“遅生まれ”でも評価されるかもしれない。そう考えるうちに、上場に気持ちが傾いていきました」

その後の馬の成長を考えると、早めにセリに出したほうがいいケースがあります。例えば、当歳のセリ市で落札された馬は、それ以降、さらに放牧時間を長くするなど、『強くするための馬づくり』に時間が割けます。反対に、1歳で上場する馬は、どうしてもセリ市に向けた準備に時間を費やさなければなりません。その辺りも考えたのだと思います」




【競馬】のちのダービー馬を世に知らしめた「一通のハガキ」

「ディープブリランテは、生まれてから日ごとによくなりました。サラブレッドは、生まれたときの姿はもちろん、そこからの成長力も重要。生まれたときの馬体が素晴らしくても、成長力で劣ってしまう馬はいます。でも、ディープブリランテはどんどん成長していきました。これなら、たとえ”遅生まれ”でも、セレクトセールで評価してもらえると思いましたね」

セレクトセールを2週間後に控えた6月の終わりに、ディープブリランテの最新の写真を載せたハガキを作りました。ディープブリランテ1頭の立ち姿を載せたハガキです。これを2000枚くらい印刷して、バイヤーの方々に郵便で送りました。カタログの写真ではイマイチの反応でも、この最新の姿を見れば、きっと考えが変わるはずだ、と」

「パカパカファームは、セリ市でのリザーブ価格(※)が『高い』とよく言われます(笑)。これは、私たちが『それだけの馬』という思いを持っているから。ディープブリランテに関しても、3000万円以下だったら『売らない』と考えていました。それを上回る評価を得られたことは、とてもうれしかったですね」

このセレクトセールが行なわれたのは、リーマンショックの翌年。さらに、ディープブリランテの母ラヴアンドバブルズの産駒はまだ勝利を挙げていなかった。そういった状況の中で、3100万円という評価を得られたことに、スウィーニィ氏は喜んだという。





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