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エネルギー強靱化の秘密兵器は「水素」にあり

エネルギーとしての水素利用をめぐっては、急速に事業化プランが具体化しつつある。その先頭を切っているのは、千代田化工建設と川崎重工業の日本企業2社である。今回は、日本のエネルギー戦略の「秘密兵器」ともいえる、これら両社の水素事業化プランを紹介することにしよう。

原油・天然ガス・石炭から取り出した水素(H2)を水素化プラントでトルエンと反応させて運びやすいMCH(メチルシクロヘキサン、常温・常圧では液体)に変え、それを日本などに運んで脱水素プラントにかけて水素にもどし利用する(その際、脱水素プラントで水素から分離されたトルエンは、水素化プラントへ移されて再利用される)という構想である。この構想のポイントは、MCH化することで「運びやすい水素」「貯めやすい水素」を実現した点にあり、この「使いやすい水素」を千代田化工建設は、「SPERA(スペラ)水素」と名づけている。SPERAとは、ラテン語で「希望せよ」という意味をもつ言葉だそうだ。「SPERA水素」は、たとえばペットボトル状の容器に入れることも可能であり、使い勝手がいい「SPERA水素」が普及すれば、水素を活用したいという人類の希望は、文字通りかなうことになる。「SPERA水素」による水素サプライチェーン構想を支えているのは、千代田化工建設が成し遂げた2つの技術革新だ。1つは、水素をガソリンの主要成分であるトルエンに固定することによって常温・常圧で取り扱いやすいMCHに変える、有機ケミカルハイドライド(OCH)法。そしてもう1つは、MCHから水素を取り出す際に必要な脱水素触媒を、ナノテクノロジー技術を駆使して開発したことである。

「SPERA水素」構想の最大の問題点は、需要サイドにある。どのように水素利用のコストを引き下げるかという点である。

川崎重工業
オーストラリアにとっては(とくに同国内のニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州に比べて高品位炭に恵まれていないビクトリア州にとっては)、褐炭ガス化水素製造装置から副生されるアンモニアや尿素を活用して化学工業や肥料製造業を振興させることができれば、念願の褐炭(低品位炭)の有効利用を達成することができる。一方、日本にとっては、「二国間オフセット・クレジット方式」(外国において温室効果ガス排出削減に資する技術や製品・サービスの提供を行い、実現した排出削減効果の一定部分を日本の削減目標達成に組み込む仕組み)に近いやり方で、CCSに協力し国内で水素発電を行う事業者には、同時に最新鋭石炭火力発電所の新増設をある程度認めるというシステムを導入するならば、日本経済にとって最大の脅威の一つとなっている発電用燃料コストの膨脹を抑制することができる。このように褐炭由来CO2フリー水素チェーンの構築は、二重三重に有意義なプロジェクトなのである。






水素を液体化、体積500分の1に 千代田化工建設の新技術を聞く

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