「メガトレンド」を追いかけ、「5分後の未来を展望する」ことを理想します。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014.06.19 イラクで治安悪化、過激派組織ISISとは? アルカイダより勢力を強化

 イラクで治安が悪化している。イラク北部で勢力を強めるイスラム教スンニ派武装勢力「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」とイラク政府軍の戦闘が激化している。政府側はヘリによる空爆などで反撃しているが、ISISは北部の町を掌握した。
 ISISはイラクおよびシリアを中心とする地域で、イスラム国家の樹立を目的として活動する過激派武装組織である。2006年に結成されてから2014年現在に至るまで、多数の自爆テロ、誘拐、暗殺などの事件を起こしている。ISISは当初「イラクのイスラーム国(ISI)」という組織名を冠していたが2013年4月に現在の名称に改称した。また、ISISは「イラクとレバントのイスラーム国(ISIL)」と呼ばれることもある。2011年からのシリア紛争でシリアにおける勢力を拡大した組織だ。
 テロ組織は時に離反を必要とする。2014年2月3日、アルカイダは、かつてアルカイダに対する忠誠を表明し、アルカイダ傘下の1つに数えられたこともあったイスラム教スンニ派武装勢力「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)との関係を明確に否定した。この2つの組織間には問題が多かった。アルカイダは、ISISが民間人をターゲットにして地元住民を疎外しているとし、スンニ派強硬派のISISは、イスラム教徒の団結を目指すアルカイダから離反することになった。
 アルカイダから離れて数か月で、ISISは勢力を増した。ここ2週間、ISISはイラク第2の商業都市モスル(Mosul)、元大統領サダム・フセイン(Saddam Hussein)氏の出生地であるイラクの町ティクリート(Tikrit)を掌握した。ISISの兵士がイラク政府治安部隊(彼らの多くは戦うよりも逃げているようだが)の兵士を処刑する動画が武装組織のウェブサイトに投稿された。ISISは、シリア近隣のイラク北部で依然、強い勢力を維持している。アルカイダの組織力が弱まるなかで、ISISは確実に勢力を増し、他のテロ組織から恐れられる存在になっている。
 アルカイダとISISの分裂はイラクにとって重大な問題であり、米国とその同盟国にとって、イスラム社会のテロリズムが如何に捉えどころのない深い問題として推移しているのかを示している
 2003年3月、米国のブッシュ大統領はイラクが大量破壊兵器を廃棄せず保有し続けているという大義名分を掲げ、イラク戦争を開始した。同年12月、スンニ派の独裁者サダム・フセイン氏は米軍に逮捕され、2006年に処刑された。イラクに何十年にもわたり存在してきたイスラム過激派は、米軍侵攻の余波のなかで活動してきた。
 ヨルダン生まれのイスラム主義活動家アブ・ムサブ・ザルカウィ(Abu Musab al-Zarqawi)氏は、米軍占領下の混乱時に一連の攻撃を展開した。ザルカウィ氏はオサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)氏が率いるアルカイダに関与する有力人物とされ、テロリストとして国際指名手配を受け、米国は同氏の掃討に懸賞金をかけた。2003年から2004年にかけて、ザルカウィ氏のグループは、フセイン政権倒崩後の混乱が続くイラクに潜入し、アルカイダに忠誠を誓い「イラクのアルカイダ」(AQI)として活動するようになった。
 やがて、2つのグループの関係が悪化し始めた。ザルカウィ氏の一派はイラクのイスラム教徒のシーア派を頻繁にターゲットとして攻撃し、すべてのイスラム教徒を団結させることが使命であるとするアルカイダの主張と衝突するようになる。民間人の犠牲者に対するザルカウィ氏の無関心も問題を提起した。ビン・ラディン氏に次ぐアルカイダの副司令官とされるアイマン・ザワーヒリー(Ayman al-Zawahiri)氏は、2005年、ザルカウィ氏に手紙を書いている。この手紙のなかでザワーヒリー氏は地域住民の「愛情と心」を勝ち取らなければ「メディアとの戦い」の中心にもなれないとザルカウィ氏に警告している。
 シーア派のヌーリ・マリキ(Nouri al-Maliki)イラク首相は、少数派のスンニ派を統合して挙国一致の体制を構築するという呼びかけはしたが、成功には至っていない。この展開は、2011年の米軍の完全撤退と組み合わされており、スンニ派地域の治安の悪化を招き、宗派間の影響を受けて政府からシャットアウトされる住民集団を作り出した。さらに、2011年にチュニジアで発生し北アフリカ一帯に波及した民主化運動に連動して、シリアではシーア派から分派した少数派のアラウィー派であるアサド(Bashar al-Assad)大統領に対する民主化デモが反政府活動へと広がり、やがてシリア内戦に発展すると、「イラクのアルカイダ」(AQI)の流れをくむISISが勢力を増していく。
 2001年9月11日、アルカイダによって「米同時多発テロ事件」が発生したが、その影響が続く間、アルカイダは「ベンチャー企業」のような組織と言われてきた。他から活動資金を得て活動する分散化した組織という意味である。一方、ISISは、アルカイダより緊密な因習関係を持っている。
 「ISISは非常に効率よく組織化されている...これは、活動を展開するため、単に、その場に集まった緩いつながりのネットワークではない」と米コロンビア大学、中東政治専門家のオースティン・ロング(Austin Long)氏は述べた。そして「ISISは単なるテロ組織や反政府組織ではない。より軍事的な組織だ」と指摘した。
 ISISは内部の組織力によって効率よくシリアとイラクの一部地域の掌握を可能にした。2つの別々の主権国家による、巨大で、十分な装備の軍隊に耐えながらだ。ISISは残虐性を持ち、かつてのアルカイダよりもさらに広い地域を掌握しようとしている。ISISは同じ宗派であるイスラム教スンニ派の兵士は解放する一方、対立するシーア派「1,700人を処刑した」と主張している。
 ISISの勢いを止めることは可能だろうか? 2006年、ザルカウィ氏がイラクでの活動でその影響力とパワーにおいてピークに達したとき、スンニ派の住人はイラク政府へ忠誠を誓いアルカイダに背を向けるようになった。そのことが、米国の軍事力と組み合わさって、イラクがアルカイダを押し戻す推進力となった。
 同じシナリオが繰り返されることはない。米国とその同盟国はイラクへの対応を協議するとしながらも直ちに空からの攻撃に出る可能性は低いと示している。また、マリキ大統領とスンニ派のこれまでの経緯を考えると、スンニ派が将来的にイラク政府に妥協するとは考えにくいとロング氏は語った。ISISは力を維持していくように見える。
 国際的な注目を集めてから13年、アルカイダはISISにとって古巣である。米オバマ大統領は頻繁にアルカイダに注目してきた。だが、より大きくて、より残虐的で、より統率された組織であるISISが出現し、既にベルギーの面積ほどの地域を掌握している。(ベルギーの面積は約3万1,000km2で、これはおよそ九州の面積3万9,809km2に近い。イラクの面積は43万7,100km2で日本の約1.2倍である)。






2014.06.30 ISIS、イスラム国家の樹立宣言―アルカイダなどに従属要求

 イラク北部を制圧するイスラム教スンニ派武装組織「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」は29日、「カリフ(予言者ムハンマドの後継者)」を最高指導者とするイスラム国家の樹立を宣言し、アルカイダなど他のイスラム組織に従属を求めた
 ISISはイスラム教で聖なる月とされるラマダン(断食月)の初日に音声ファイルをソーシャルメディアで流し、一連の宣言を行った。ISISの名称は「イスラム国」に改められ、イスラム国家のカリフはISISの指導者アブバクル・バグダディ容疑者であるとされた。
 カリフを最高指導者とするイスラム国家は、90年前にトルコのアタチュルク初代大統領によって廃止されて以来、広く認められた政治組織としては存在してこなかった。今回の宣言は、こうした政教一致国家の復活を目指したものだ。
 ただ、この宣言がどこまで大きな意味を持つのかはまだ不透明。この宣言の重要性は、国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者の反応に大きく左右される。かつては大きな勢力を持っていたアルカイダだが、この1年の間にISISがシリアの武装勢力として台頭するのに伴い影響力が薄れている
 アルカイダとは異なり、ISISは統一されたイスラム国家を実現する首長になることを目指すという点において、他の武装勢力とは一線を画している。ザワヒリ容疑者はこれまで、ISISが制圧する地元住民に凶悪な攻撃を加えていることを理由にバグダディ容疑者を批判してきた。ザワヒリ容疑者は今年、バグダディ容疑者のISISをアルカイダ系組織から追放した。
 今回の宣言は、アルカイダと他の敵対勢力に対する警告の意味合いが強い。これがイラク政府やそれを支援するイランや西側に対するISISの早々の勝利宣言だからだ。
 米ワシントン近東政策研究所のイスラム集団専門家アーロン・ゼリン氏は「これはイスラム内部の問題だ。西側には影響がない」とし、「これまで以上に内紛が起こる可能性がある。またそれはシリアに限られたことではない」と述べた。






2014.12.19 アルカイダは「ISISを容認せず」

 イエメンを拠点とするアルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が、スンニ派テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)と一線を画そうとしている。ISISの斬首ビデオを「野蛮だ」と非難し、アルカイダの戦略こそアメリカを倒す唯一の聖戦だとうたっているのだ。
 AQAPの指揮官ナスル・イブン・アリ・アルアンシは先週、ネット動画を通じて「初の国際的な記者会見」を行った。「イスラムと聖戦の名において斬首を撮影し、映像を広めることは大きな間違いであり、容認できない」とISISを糾弾したアルアンシ。その上で、ISISはアメリカとの戦いにおいて集中力を欠いていると批判した。
 2つのグループはアメリカと戦うという同じ目標を掲げているが、持続可能な戦略を持っているのはアルカイダだとアルアンシは述べた。AQAPは以前から、ISISの指導者アブ・バクル・アル・バグダディが自身を預言者ムハンマドの後継者たるカリフ(最高権威者)だと宣言したことについて、正当性を欠くと非難。世界のイスラム過激派内に分裂をもたらしたと訴えてきた。

「われわれのイスラムの教えの説き方はISISとは異なる」とアルアンシは語る。彼に言わせれば、AQAPの指揮官たちは恐怖で支配しようとしていないため、戦闘員の団結力が強い。

 皮肉にも、アルカイダはアメリカ人ジャーナリストの斬首処刑の動画を流した最初のテロ組織だ。ウォール・ストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールのおぞましい殺害映像は02年に公開された。
 AQAPは世界に散らばるアルカイダ系組織の中で最大規模であり、アメリカにとって最も深刻な脅威とみられている。「記者会見」は、今月初めに米軍がAQAPに拘束されている人質の救出作戦を遂行する前に撮影された。作戦は失敗に終わり、AQAPは人質2人を射殺した。人質を取っては殺す非道性は、アルカイダもISISも変わりないのだが。






ISIS(イスラム国)とは?そして今中東のイスラム教徒の間で起こっていることとは

アルカイダもISISもスンニ派ですが、アルカイダはイスラム全体での連帯を考えているのに対し、

ISISはスンニ派一点ということでしょうか。

スンニ派、シーア派の感情の具合がどうも分からないのですが、

現地に住まないと理解できないかもしれないです。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://jderby.blog51.fc2.com/tb.php/3686-c18c9500
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。