「メガトレンド」を追いかけ、「5分後の未来を展望する」ことを理想します。


能登空港が能登半島のど真ん中にあり、

かつ鉄道なども連結していないのでさぞかし赤字だろうと思って調べてみました。

能登空港ターミナルビル(株)の概要

意外に頑張ってた。


第13回 1日2往復便の能登が元気な理由

唯一の優等生と評価されているのが、石川県の能登空港である。国ではなく、石川県が管理・運営している2000メートル滑走路1本の第3種空港だ。県内には、防衛庁が設置者となっている共用飛行場の小松空港があり、ここも1県2空港となっている。だが、他の地方空港に比べ、利用者は格段に多いという。

「能登鉄道が廃止され、陸の孤島と化していた地元輪島にとって、能登空港に対する地元の期待は、それは大きかった。知事の思い入れもあり、地元を挙げて空港を応援してきたと言えます。その甲斐あって、今のところ羽田便の搭乗率もよく、なんとかうまく回っています」

石川県はANAの就航に際し、搭乗率(全座席数に占める搭乗数の割合)の7割達成を条件として提示し、路線を誘致した。前代未聞の誘致策と言える。結果、初年度の搭乗率は70%を超え、今も順調に利用客を確保しているという。

「能登半島には年間700万人の観光客が訪れます。観光は地元にとって貴重な産業です。しかし、半島なのでなかなか行きにくい。特に従来の小松空港を使って東京から能登へ行くには6時間もかかります。帰りも6時間かかるとなると、なかなか来てもらえません。首都圏から観光客を呼ぶためにはどうすればいいか。それには空港を建設するしかなかったのです」

「だが、1往復便だけだと関東からの日帰りはできない。どうしても2往復便ないと、首都圏の利用需要に応えられない。それで2往復便を飛ばしてもらうに当たり、考えた結果、全日空に搭乗率の補償を提示したのです。路線が赤字になれば、それを全部全日空さんに補填してもらおうとは思いません、とね」

「全日空からは、初め80%の搭乗率を要求されました。そんな数字は日本中の空港を探しても見当たらない。目標が高すぎ、努力しても無駄だと言っているのと同じ、やる気をなくしてしまう、と反論したところ70%に下げてくれました。それでも高いけど、全国で5~6の空港が7割を超えていたので、ハードルは高いけど、受け入れようとなったのです。その時、70%を下回れば55%までは税金で負担する、代わりに70%を超えたら、販売促進協力金を下さい、と提示したのです。すると、全日空はすんなり受け入れてくれたのです」

国内路線における航空会社の採算分岐点は、およそ60%とされる。それをクリアしてくれれば、航空会社にとっても御の字なのだが、なかなかそうはいかない。前述したように、採算割れし、廃止や減便を検討している路線を見ると、例えば関空発では、今年5月の関空―松山、関空―高知のANA便などは40%を切り、4月のJAL関空―秋田、関空―仙台便に至っては30%を割っている。むろん、こうした赤字路線は全国の空港で珍しくもない。にもかかわらず、能登空港はなぜこれだけの高い搭乗率を保てたのか。

「空港の利便性を高めるための工夫はしました。例えば空港のアクセス手段として、乗り合いタクシーを導入しました。10人乗りのワゴン車を5台タクシー会社に頼んで用意し、空港から輪島や、加賀屋で有名な和倉温泉に運んでいます。和倉などは、それまでタクシーなら1万4000円くらいかかっていましたけど、1300円で行ける。これを“ふるさとタクシー”と命名しました。ふるさとタクシーの路線では、赤字も出ますけど、その分は先ほどのANAの販促協力金で埋める。そうして空港の2次交通を確保しました」

「といっても、1日2往復便だけだと空港ターミナルそのものは閑散としてしまう。レストランを誘致しようとしても、それではなかなか来てくれない。そこで、ビルに人が常にいるようにするため、県の出先機関をターミナルビルに常駐させることにしました。ビルを4階建てにし、能登半島に散らばっている300人の県職員を集約させたのです。空港ビルを能登全体の県の拠点にしようとしたのです。と同時に、レストランや喫茶店も繁盛し、ターミナルビルとしての体裁も整う」

そのほか、能登空港では広大な敷地を利用し、山梨県の学校法人「日本航空学園」を誘致している。






じゃあ、のと鉄道は?

のと鉄道はなぜ、観光列車を優先したのか

「ゆったりコース」は土・日・祝日、夏休みに1日5本(穴水行きが3本、七尾行きが2本)が運転される全席指定席の列車だ。この列車に用いるために新たに製造された2両のディーゼルカーは、沿線自慢の里海の景色を堪能できるように腰掛が海岸に向けて並べられており、ビュースポットでは速度を落として走る。七尾―穴水間を片道乗車した際に必要な運賃を含むパッケージ料金は、大人1500円、子ども1000円。一部の列車ではスイーツ、または地酒が味わえるプランも用意されている。

「カジュアルコース」は水曜日と「ゆったりコース」運行日を除く平日に運転する全席自由席の列車だ。こちらは新たに造られた2両のディーゼルカーのうちの1両を定期運転の普通列車に増結して運転される。乗車には運賃のほかに300円の整理券(大人、子どもとも同額)が必要で、七尾―穴水間で利用した場合は運賃830円と整理券300円とで1130円となる。

「のと里山里海号」のうち、観光の目玉となる「ゆったりコース」はどの列車も好調だ。乗車率は平均して50%ほどで、5月の大型連休中には70%にはね上がったという。

「ゆったりコース」の列車1本当たりに設定された指定席の数は74人分。乗車率が50%とすると輸送人員は37人だ。これらのうち、大人が90%の33人、子どもが10%の4人と仮定すると、1本の列車当たりの売上高は5万3500円となる。

国土交通省鉄道局監修の『鉄道統計年報』によると、2012年度にのと鉄道の列車が七尾―穴水間の片道を運転した際の営業費用(減価償却費を含む)は3万2393円だった。諸々の条件を同じと仮定すると、「のと里山里海号」を1本運転するたびに2万1107円の営業利益を生み出す計算となる。

予定では2015年度の「ゆったりコース」の運転日数は141日。全列車が正常に運転されたとすると本数は合わせて705本に達し、合わせて1488万435円の営業利益を同社にもたらす。

全国の中小民鉄や第三セクター鉄道で顕著なように、のと鉄道もまた通学定期の利用客の比率が高く、輸送人員の60.1%を占める。にもかかわらず、営業収入における通学定期の比率が38.0%と低い点もほかの中小私鉄などと共通している。



のと鉄道
新幹線・交通対策監室が所管する法人の状況

のと鉄道。見込収益が1.5億円で、見込費用が4億円。

何をどう頑張っても難しい開きですね。


のと鉄道の事例
のと鉄道と⿅島臨海鉄道に⾒る萌えアニメ聖地巡礼の収益効果

映像で耳目を引くのは短期的には有効でしょうが、

継続的な仕掛けがないと持続はしないでしょうね。





能登半島って変わってますね。
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