「メガトレンド」を追いかけ、「5分後の未来を展望する」ことを理想します。

人工知能の歴史

人工知能の夜明け(〜1956)
古き良き人工知能(1957〜1969)

この初期の時期のAIの研究は成功の連続でした.
それまで,単なる計算しかできなかったコンピュータが少しでも知的なことができるのは驚異的なことで
AIの春ともいうべき時期です.
この時期のAIは明示的に記号で表された論理を基盤に成立していて,
今では少し否定的な意味を込めて「Good Old Fashoned AI(古き良き人工知能)」と呼ばれています.
この時期,順調に成果を上げていた人工知能研究ですが,
1969年には最大の難問「フレーム問題」がJ.McCarthyとP.J.Hayesによって指摘されます.

現実からの反撃(1970〜1979)

1958年にH.Simonは10年以内にコンピュータはチェスチャンピオンに勝利することや,
新たな数学の定理が証明されることを予見しました.
しかし,少数の例ではうまく動作した方法が大規模な問題には適用できないことがこの時期明らかになりました.
大きく三つの問題がありました.
一つ目は初期のAIプログラムが単純な操作だけで動作し,対象に関する知識を持っていなかったことです.
二つ目は規模の問題でした.
プログラムが原理的に解を持つことと,プログラムが実際に解を得ることができることは別でした.
三つ目は,知的構造を生み出すための基本構造の限界が指摘されました.
それに対し,どんな問題でも解くことのできる汎用のシステムではなく,
対象領域の知識を十分に用いたシステムによって,これらの問題を解決する試みが行われました.
しかし,これは困難な問題を解くには,あらかじめその答えをほとんど知っていなくてはならないということを意味しました.

人工知能の産業化(1980〜1988)

商用のデータベースシステムが開発されるようになりました.
日本で第5世代プロジェクトが開始され,それによるAIへの関心の高まり,
日本がAI研究で優位に立つ危惧などから,各国でAI研究への補助や投資が活発になりました.

現在そして未来の彼方へ(1989〜)

直観によらない厳密な理論や確固とした実験事実をもとに現実の世界の問題を対象とするようになりました.






フレーム問題

1969年にマッカーシーとヘイズが指摘した(注1)人工知能研究の最大の難問です.
フレーム問題は,今からしようとしていることに関係のあることがらだけを選び出すことが,
実は非常に難しいという問題です.
哲学者のデネットが次のような例(注2)を用いてこのフレーム問題の説明しました.

人工知能搭載のロボット「安全くん1号」は,人間の代わりに危険な作業をするロボットです.
爆弾が仕掛けられている部屋から貴重な美術品を取り出してこなければなりません.
安全くん1号は美術品の入った台車を押して美術品をとってきましたが,
不幸なことに爆弾は台車にしかけられていたので,安全くんは爆発に巻き込まれてしまいました.
これは安全くん1号が,美術品を取り出すために荷車を押せばよいということは分かったのですが,
そのことによって,爆弾も一緒に取り出してしまうということは分からなかったためでした.

そこで,この問題を改良した「安全くん2号」が制作されました.
安全くん2号は,美術品を取り出しに部屋に再び向かいました.
しかし,美術品を運び出すには台車を動かせばよいと思いついたあと,台車を動かしたときの影響を

もし台車を動かしても,天井は落ちてこない.
もし台車を動かしても,部屋の壁の色はかわらない.
もし台車を動かしても,部屋の電気は消えない.
もし台車を動かしても,壁に穴があいたりしない.
‥‥‥‥
と順番に考えているうちに爆弾が爆発してしまいました.
これは,べつに台車を動かしても天井は落ちくるという影響は生じないのですが,一応考えてみないと,影響があるかどうか分かりません.しかも,台車を動かしても影響を受けないことは無数にあるため,考えるのに時間がかってしまうためです.
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「爆弾と美術品以外の関係のないことは考えなくてもいいのではないか?」と思うかもしれません.しかし,この場合も,壁,天井,電気などありとあらゆることについて,爆弾や美術品と関係があるかどうかを考えているうちに爆弾が爆発してしまいます.このように,たとえどんな方法をとっても,途中で世の中のありとあらゆることについて考える必要が生じてしまいます.これがフレーム問題です.
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チェスをするとか,機械を組み立てるとか,やろうとしていることを限定している人工知能では,このフレーム問題は生じませんし,このような状況では人工知能技術が実用化されています.しかし,いろいろな状況に対応できる人工知能ではこの問題は無視できません.
また,フレーム問題は人間でも解決できるわけではありません.思いもよらないことで事故がおきるのは安全くん1号と同じ状況ですし,知らない場所へ連れて行かれてとまどってしまい何もできないのは安全くん2号と同じ状況です.
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フレーム問題は本質的に解決できませんが,人間は普段この問題に遭遇しません.ですので,人間と同様にあたかもフレーム問題を解決しているかのように,人工知能がふるまえるようにすることが研究の目標となります.






人工知能を調べると最初に出てきて最大の難問がフレーム問題ですね。
他のサイトを見ていると「簡単」と言っているサイトが結構ありびっくりしますが、
人工知能とは何か、何を目的とするかで簡単か否か決まりますね。

アリスタルコスのように夜空の半月をみて天動説をおもいつくような知能は、
下手なフレームでは思いつかないでしょう。
それこそ無限のフレームであれば思いつく可能性はありますが、
思いついても結果は戻ってこない。


2045年問題 コンピューター・人工知能が人類を越えるとき
『人工知能』が支配する近未来。 2045年問題。シンギュラリティ(技術的特異点) の危険性

現時点ではビッグデータを元にした統計学的手法での使い方ですね。
基本的には誤りはない。けど独創性もない。
これでシンギュラリティ超えられるか甚だ疑問です。
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